僕と別れたあいす
無駄に長いです

最近よくアイスクリームを食す
銘柄は決まってハーゲンダッツです
それもバータイプが多い、次にカップタイプ
他にクリスピータイプもあるのだけれどなぜだかこいつは食べない
今日も近所のコンビニに買いに行った
売り場の前に立ちどれにしようか?
ふとそこで僕が何故クリスピータイプを選ばないのか?そのわけについて考えはじめてしまう
すぐに納得できる答まで行き着けそうもなかったので考えるのはやめてともかくクリスピーサンドを買ってみて食べながらゆっくり考えよう
クッキー&クリームホワイトチョコレートへ手を伸ばす
とそこはかとない嫌悪感をそこれから感じた
こいつがこの問いを解く鍵のよう
ともかく買って帰る
結論から言えば
このクリスピーサンドの形状はアイスを食するという行為に適った形状じゃないと僕は判断しているよう
その不合理さに僕は嫌悪感を抱いている
味に関してはもちろん問題ない
ハーゲンダッツクオリティーである
クリスピーサンドの構造を解説すると
アイスクリームを2枚のウエハースで挟むようになっている
大きさはちょうどiPhoneぐらいである
この構造は理に適っていないと思う
問題は大きく3つあって
- 食べているとまもなくアイスがポタポタたれてくる
- ウエハースが割れて細かいカスが周囲にこぼれる
- 持ちにくい、手が汚れる、汚い手で食べられない(←手を洗えよ)
このために優雅な気分で(ハーゲンダッツのCMのような)アイスを食すことができないのだ
こぼさないようによごさないようになどと言ったセセコマシイコトに気をつかいながら食べなければならないのだ!
おまえの部屋はすでに汚れているだろうという突っ込みはやめてください
それは全くその通りなのだけれども、さすがにアイスがこぼれていたりはしないのだ
一方、カップタイプ、バータイプはアイスを気持ちよく食すと言うことに関して充実している
カップタイプはわざわざ説明するに及ばないだろう
1点だけ言っておくとアイスの溶け具合を見極めながら食すことができるのがこのタイプの一番の見所だろう
カチカチで食べるもよし、とろんとろんで食べるもよしである
ああ、もう1点あった、自分でオプションを加えることができる
ブルーベリー、イチゴ、バナナなどの果物、その他、ハチミツ、チョコレート、コーンフレークなど思いのままだ
バータイプは非常に機能的、アイスを食すということに直線的、単機能的である
枝を持ってさきっちょからただ食べるしかないのだ
どうやって食べようか?などと余計な思考や創造力を抱かせる余地が最初から消されている
クリスピータイプと同様剥き出しだからカップタイプに比べればこぼす確率は上がるのだけれども
表面はチョコレートでコーティングされていて中のアイスが多少溶けたとしても問題なし
このコーティングのチョコレートはちょっと割れやすく、かけらをこぼすことはままあるのだけれども
それでもウエハースに比べればずっとましである
というわけでアイスをただ食べたい!という欲求を最短距離で満たしてくれるのがこのバータイプ
僕は最近もっぱらこれである
ともかくクリスピーサンドを食べよう
まだ食べてませんでした
パッケージを開ける
とすぐ気がついた
ハーゲンダッツ側も上記のような問題点には気づいているようだということに
パッケージは2重構造になっている
紙の外箱とプラスチックの包みである
双方ともミシン目が上部から4/7ぐらいのところにあって下部のパッケージ部分を持ち手としてサンドを食すことができるようになっていた
これによって、手を汚さずに、アイスやウエハースがこぼれたとしてもパッケージの中に落ち込んで周囲にはこぼれないで食すことができるようになっている
さすがハーゲンダッツだなあ、高いだけのことはある、アイス本体以外の細部まで意志を感じる
これからはクリスピーサンドも食べよう!
と思ったそのとき事件は起こった
彼女は僕から逃げるようにして
床に落下したのだ
半分少し食べたところだったと思う
残りが少なくなってきたからパッケージから引っ張り出してパッケージを介して指の圧力でその位置を保持させながら食していた
すると逃げ出すように外箱から彼女は飛び出していった
僕は彼女を追い詰めていたのだろうか?
何かとても切ない
床に落ちた彼女をつまみ上げ
己に問いかける
捨ててしまうべきか?、たべちゃうか?、捨ててしまうべきか?、たべちゃうか?・・・
彼女はどちらを望んでいるのか
もう25年以上前のことだ
いまは亡き向ヶ丘遊園地に家族で行ったのだ
まだ妹は生まれていなかったから僕も小学生になったかならないかぐらいだと思う
僕はソフトクリームが食べたくて親に買ってもらったの
屋台の小さなソフトクリームやさんだった
お客さんは僕ら家族しかいなかった
おじさんから大盛りの背の高いソフトクリームを手渡ししてもらった
サービスで大盛りにしてもらった
そしてすぐに1口食べようと口に運ぼうとしたそのとき
ポコンと鳴った
ソフトクリームが
僕の手にはコーンのみ
地面にソフトクリームが張り付いている
そんなにべったり張り付かなくてもいいと思うんだけどさ
状況を把握した僕のすることは一つだけだった
大きな声を出して大粒の涙を流して泣き叫ぶこと
親父は僕の頭をなでながら慰める
お袋は逃げ出したソフトクリームを回収する
この光景を見ていたソフトクリームやさんのおっちゃんは見るに見かねて
もう一回、ソフトクリームをのせてくれた
「今度は落としちゃだめだよ」
「うん」
・・・捨ててしまうべきか?、たべちゃうか?・・・
結論を出す前に彼女を観察してみる、と長い髪の毛が1本ベッタリくっついている
部屋に連れ込んだ女性のもの・・・ではなくて明らかに僕の髪の毛だ
アイスは捨てました
クリスピーサンドはとうぶん買わない
ハーゲンダッツ様へ、僕でも完食できるクリスピーサンドをいつか作ってください